社員による”ちょっとした”お話を掲載するコーナーです。
今回も先月に引き続き、標準語も板につく ぼるさんのコラムです。


3月のコラム


コラムの執筆順番決めイベントで負けて、2月に引き続きコラムを書くことになってしまいました。連投することになって何を書こうかと迷った末、また、自分の近況からお話しようと思います。

 この冬、僕は初めてスノーボードに挑戦しました。今まで、スキーは何度か経験したことはありましたが(上手くはないですけど・・・)、スノボは全くなく、初めは恐る恐る基本から始めました。数え切れないぐらい転び、上手い人が横をスイスイ通り過ぎていく中、自分のペースで地道に練習を重ねて、その日一日で、木の葉滑りで斜面を滑っていけるようになりました。

ちょっとでも滑れるようになると嬉しいもので、どんどん楽しくなって結構遅くまで滑っていました。基本的にスポーツは好きで、今までウィンタースポーツに触れる機会があまりありませんでしたが、これを機会にスノボを続けていきたいと思っています。

 さて、ウィンタースポーツと言えば、今月、世界的なイベント“トリノ冬季オリンピック”が開かれました。始まる前は、日本選手でもメダルの有力候補が何人かいて期待されていましたが、結果はご存知の通りです。

 今回の大会で、メダル獲得が期待されていた有力種目の一つである“スノーボードハーフパイプ”。この種目に出場していた選手達は、僕よりも何歳も年下の若い選手が多かったようです。この選手達が、メダルを獲得するだろうとメディアも騒いでいました。実際、オリンピック直前まで続いていた「ワールドカップ」では日本選手が何度も表彰台に上がっていました。ただ、この種目の有力選手はアメリカの選手達で、彼らは自国の“Xゲーム”と呼ばれる賞金が掛かった大会に出場していて、ワールドカップには出場していませんでした。オリンピック前の海外のメディアも、メダルを獲得するのはアメリカ選手という予想が大勢を占めていました。

 ところが、日本では日本選手のメダル獲得を妄信しているかのような騒ぎだった気がします。確かに、期待させる実績もありましたが、冷静に現状を見てみると、海外のメディアのような評価に辿り着けたのではないかという気もします。結果として、メダルを勝ち取ったのはアメリカの選手でした。

 この話から感じたのは、過度の期待は競技者を萎縮させてしまうのではないかということです。僕は学生時代、サッカーをしていました。最後の大会では、負ければ終わりというプレッシャーが掛かり、ミスを連発してしまいました。この経験からも言えるのですが、過度のプレッシャーは選手のベストパフォーマンスを阻害する恐れがあると思うのです。

「選手のメンタル面が弱いから」ということがよく言われますが、それだけではない気がします。メディアや観戦する人達から発信される何らかの情報も、選手への多大なプレッシャーになりうると思います。今回のオリンピックは、それらが及ぼす影響力の強さが露呈した大会だったのではないでしょうか。

 偉そうな事を言っていますが、前述した通り、僕は試合のプレッシャーに負けた経験があります。(残念ながら、その時は周りからの期待はそれほどでもなかった気もしますが(笑))現在、仕事においてもプレッシャーの掛かる場面に遭遇することがあります。そんな時には、少しでも落ち着けるように、考えられる不安要素はなるべく取り払えるよう準備を整えてから対処するようにしています。

 準備がしっかりできていれば、そこまでの過程を思い出すことで少し心に余裕が生まれ、いい意味で肩の力が抜けます。適度なプレッシャーを感じて物事を処理することによって得られる充実感や、達成感といったものは心地良いです。そしてその経験が自信に繋がって、自分が成長していけるのだと思いますし、そうなっていきたいものです。

written by ぼる
Feb 24, 2006
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